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セックス・ピストルズのマネージャーであったマルコム・マクラーレンとヴィヴィアン・ウエストウッドの息子であるジョセフ・コーは500万ポンド(約7億円)とも言われるパンクな貴重な品々を燃やすイベントを行っている。

ジョセフ・コーは西ロンドンのチェルシー地区にあるアルバート・ブリッジのテムズ川上で現在の政治家に見立てた人形にパンクのグッズを着させて、花火と共に火を放っている。

この日のジョセフ・コーは火をつける前に「パンクは絶対にノスタルジーなどを意味するわけではないんだ」と語っている。

「パンクはいらないものを売りつけるためのマーケティング・ツールの一つになってしまった。単に幻想として別の選択肢を与えてるんだ。ユニフォームを変えただけの服従になってしまったんだよ」

デイヴィッド・キャメロン元首相、テリーザ・メイ現首相、ジョージ・オズボーン元財務大臣を模した人形は火に包まれ、Tシャツやポスターが入れられた箱も一緒に燃やされている。

テムズ川沿いの土手に観衆は集まり、その場にはヴィヴィアン・ウエストウッドも姿を見せている。

ジョセフ・コーはパンク40周年を記念して開催される今年の一連の行事「パンク・ロンドン」に抗議するため、こうした品々を燃やすことを発表していた。ジョセフ・コーはこうした行事がエリザベス女王の後ろ盾によるものであり、BFIやロンドン博物館、ラウンドハウスといった施設について、パンクを「博物館の一品」に変えるものだとして非難していた。

ランジェリー・ブランド「エージェント・プロヴォケイター」の設立者であるジョセフ・コーだが、現地時間11月22日にセックス・ピストルズのかの有名なシングル“Anarchy in the UK”のオリジナル盤も燃やしている。

イベントの模様はこちらから(19分10秒ぐらいからイベントは始まります)。

ヴィヴィアン・ウエストウッドも集まった観客に向けて「運動家として私のすべきことは、我々が様々なことを理解することができ、解決策を見つけることができるということを明らかにしようとすることなの」と語っている。

ジョー・コールは偽物を燃やしたのではないかという批判に対しては「違うよ。今後、写真が公開されることになるよ、文書もね」とツイートしている。

また、ホームレスへの寄付とすべきだったのではないかという批判については、「見守っててほしい。すべてが明らかになるよ」とツイートしている。

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