MARTIN KIERSZENBAUM

Photo: MARTIN KIERSZENBAUM

スティングは自身の死について言及し、「まだ死ぬ準備はちっともできてない」と明かしている。

スティングは11月11日に通算12作目となるソロ・アルバム『ニューヨーク9番街57丁目』をリリースしている。同作に収録された”50,000”は、デヴィッド・ボウイやプリンスといった音楽界の象徴的な人物が亡くなったことを受けて書かれた楽曲となっている。

『USAトゥデイ』のインタヴューのなかでスティングは、この世を去ることに恐れはないものの、まだ人生のステージを降りる準備はできていないと語っている。

「僕ら自身の心の中にいる少年は、カルチャーを象徴するようなスターを見て、『あの人たちって死ぬのかな?』って思ってたんだよ。僕らは彼らに神のような不老不死を見出してたんだ」と彼は語っている。「”50,000”は、友人の死を目撃して死を目の当たりにした人の視点で書いた楽曲なんだよね。死ぬことは一度受け入れるべきものであって、陰鬱なものではないんだ。むしろ、人生を豊かにしてくれるのさ。少なくともそれが僕の哲学であり、今話していることなんだ」

「僕はまだ死ぬ準備はちっともできてないよ。まだやるべきことが残ってるからね。でも、僕たちにとって死を受け入れることは有益なことなんだよ。それが現実なんだからさ」

スティングはパリ同時多発テロから1年を経て、現地時間11月12日に開催されたバタクランの再オープン公演に出演している。

バタクランは昨年11月13日に89名が亡くなるテロを受けて、再オープンのための声明を発表していた。「バタクランは再オープンする予定です。疑う余地もありません。数ヶ月、数年にわたって重い心境が続くでしょう。でも、再オープンします。我々は降伏しません」

スティングはこの火のライヴを“Fragile”で始め、昨年この場所で亡くなった方たちに1分間の黙祷を捧げている。

この公演の収益はパリ同時多発テロの犠牲者や遺族のための団体「ライフ・フォー・パリ」と「13onze15」に寄付される。

スティングは11月末にプロモーションで来日することも決定している。

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