Andy Ford/NME

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モリッシーは、オーストラリアの連邦副首相に充てて動物輸出産業をやめるよう求める手紙を送っている。

動物愛護団体のPETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)によれば、オーストラリアは毎年「何百万匹もの生きた動物を中東やアジア地域に輸出している」とのことで、「多くが脱水症状や飢餓、病気等により目的地に辿り着く前に命を落としている」という。

オーストラリアの連邦副首相であり、農産大臣を兼任しているバーナビー・ジョイスに宛てた手紙の中でモリッシーは、「動物輸出産業における身震いするほどの虐待行為は、船を沈ませるほど重い。しかしながらあなたは毎年、何百万もの動物をこの運命に追い込んでいるのです。顔が赤くなるまでこの事実を否定してくれても構いませんが、この産業は死にかけています」

「輸出業者の”エルダーズ”は、長い輸送を止め、牛と羊の輸出も減少しています」とモリッシーは続けている。「最近、あなたが動物福祉のオフィスを設立する必要がないと拒否したことが、あなたが今現在間違った歴史に向かっていることを示しています。肉食が殺人(ミート・イズ・マーダー)なら、生きたままの輸出は地獄へゆっくりと導くボートなのです」

モリッシーはこう締めくくっている。「輸出産業を今の惨状から直ちに救い出し、より優しい未来へと道を造る手助けをしてください」

モリッシーは10月31日にニュー・サウス・ウェールズ州ニューカッスルでのライヴでオーストラリア・ツアーを締めくくっている。連邦副首相のバーナビー・ジョイスはツイッターでモリッシーからの手紙に返答しており、「ザ・スミスの大ファンではない」が彼が信頼を置いている豪動物輸出産業の家族の「大ファンである」と述べている。

「私はザ・スミスの大ファンではないかもしれないが、2億ドルの動物輸出産業を支える西オーストラリア州、ノーザンテリトリー、ファー・ノース・クイーンズランドの家族の大ファンだ」

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