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映画『オアシス:スーパーソニック』の監督であるマット・ホワイトクロスは、オアシスの再結成についてそうするプレッシャーがもっとなくなったら、実現するかもしれないと語っている。

今月初め、イギリスのブックメーカーはその過熱ぶりのために2017年のオアシスの再結成についての賭けを中止しており、映画『オアシス:スーパーソニック』が公開されたこともあり、再結成をめぐる議論は更に高まりを見せている。

米『ビルボード』誌にマット・ホワイトクロスは次のように説明している。「微妙なのはさ、多くの人々が彼らにプレッシャーをかけてることで、そうしたプレッシャーがなくなったほうが実現しそうだってことだよね」

彼は次のように続けている。「でも、映画の終わりでノエルがファンについて語っているんだけど、それこそが彼が何度も立ち返ってるものなんだよね。そして、彼はファンの貢献についてすごく寛大だからね。思うにファンのためならやると思うよ。ノエルは決してやらないと言ったことはないしね。まあ、冗談は飛ばすけどさ。リアムは『よし、ツアーに戻ろうぜ』って感じで、彼はやりたがってるよね」

「すぐに実現しない理由としては彼らは裕福なポジションにいるからね」とマット・ホワイトクロスは語っている。「二人ともお金持ちだからね。一緒にやる機会を追求する必要がないんだ。だから、幸いにももし一緒にやることになったら、それはちゃんとした理由があるだろうし、二人ともやりたがったからだろうね」

監督のマット・ホワイトクロスは先日もオアシスの再結成について近いコメントをしている。「ノエル(・ギャラガー)はノーとは言ってないからね。誰かがノエルに(再結成を)頼むと、まあそれは毎日誰かが頼んでるんだろうけど、いつもノエルはノーとは言わないんだ。ノエルは冗談で、再結成には山積みの金が必要だなとか、リアム(・ギャラガー)にはミュート・ボタンを用意しないとな、とかいろんなことを言うんだけどね。でも、僕は再結成が現実になると感じているよ」

「映画の最後でのリアムとノエルの結論は、実際、世界中で一番最高な曲を書けるとか、一番最高なバンドになれるとかって、そういうのも全部ファン次第ってことなんだよね。ノエルは今ソロのライヴでオアシスの曲をいくつかやってるけど、“Wonderwall”なんて最初の2つのコードだけちょっと弾くだけでいいんだよね。続きはみんながノエルに歌ってくれるから、ノエルは帰っても大丈夫なんだ」

「ファンのためにノエルがもう一度オアシスをやりたいと感じてることを、僕は想像できるような感じがするよ。一部は僕の想像だけど、それでこの映画を制作したわけなんだけどさ、遺産というか、何か恩返しをしたいと思ってる。リアムもノエルも、自分たちのためじゃなくて、ファンとか、みんなのためにって言ってて、驚くほど気前がいいんだ」

一方、リアム・ギャラガーはオアシスの再結成を熱望しているというファンからの揶揄に対して反論し、バンドの解散は兄のノエル・ギャラガーのせいだとしている。

2009年のオアシス解散以降、ギャラガー兄弟の仲は緊張状態が続いている。リアムは最近、ノエルのことをポテト(間抜け)、ヒキガエル(嫌なやつ)、「殺人鬼ピエロ」、さらに「ロック界のロニー・コルベット(英のコメディアン)」と呼んだり、ノエルの服装のセンスをテイク・ザットのゲイリー・バーロウに喩えたりして、兄への批判を公にしている。

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