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テイラー・スウィフトが、最新のインタヴューで、アップル・ミュージックに宛てた手紙とカニエ・ウエストとの関係修復について語っている。

『ヴァニティ・フェア』最新号の表紙を飾ったテイラー・スウィフトは、3ヶ月間の無料トライアル期間中は、アーティストに対してロイヤリティを支払わないとするアップルを批判する内容の公開書簡を書いた夜について、雑誌内のインタヴューで率直に語っている。批判を受けたアップルは即座に方針を転換し、過りを指摘してくれたテイラー・スウィフトに感謝の意を述べている。

アップルの素早い対応に感激したテイラー・スウィフトは、アルバム『1989』をアップル・ミュージックでストリーミング配信することを許可している。テイラー・スウィフトは、これまでロイヤリティが低すぎるとの理由で、2014年にスポティファイからの撤退を決意して以来、アルバムのストリーミング配信を一切拒否しており、今回の決定はかなり大きな方針転換とも言える。

テイラー・スウィフトは「アップルは、私をアーティストの代表として扱ってくれたし、とても気にかけてくれたわ」と『ヴァニティ・フェア』のインタヴューで話している。続けて「何十億ドルを稼ぐ大企業が批判に対して謙虚に対応したのに、キャッシュのないスタートアップ企業の対応は、まるで歯車のようだったのは皮肉なことね」とスポティファイを批判している。

彼女は、アップルへの手紙を公開する前に、家族の1人を除いて誰にも見せていなかったという。「母に手紙を読んで聞かせたの。彼女はいつも頼りになるからよ。私は母に『この手紙を出すのが怖いわ。でも、書かなければならなかったものなの。もしかしたら公開しないかもしれない。でも、これは言わなければならないことなのよ』って言ったわ」

「アップルからの契約書を受け取った友人の1人が、私に契約書の一部をスクリーンショットで送ってきたの。『曲の所有者への補償金は0%』という一文が目に入ったわ。時々、私は夜中に目が覚めて、曲を作ることがあるんだけど、完成するまでは眠れないの。今回手紙を書いたときも、まるっきり一緒だったわ」

インタヴューでは他にも、ジェイ・Zのおかげで、カニエ・ウエストと友人になったことについても話している。カニエ・ウェストは、2009年のMTVビデオ・ミュージック・アウォードで、テイラー・スウィフトの受賞スピーチの際に彼女からマイクを奪い、ビヨンセこそがベスト・ビデオ賞にふさわしいと発言した。

最近のこの2人の関係は良好なようで、今年の初めにはコラボレーションの噂も流れていた。

テイラー・スウィフトは「私は彼が私をリスペクトしないなら、友人になれないし、彼も私がリスペクトしないなら友人にならないと思っていたはずよ。だから2人とも同じ問題を持っていたのね。その問題を私たちは同じ時期に解決したのよ」と語っている。

「私はジェイ・Zと友達になったから、私とカニエが仲良くなることはジェイ・Zにとって重要だったんだと思うわ。今ではカニエが私の音楽と業績について褒めてくれたり、私は彼の子供の様子を聞いたり、そんな会話を交わせるようになったわ」

カニエ・ウエストと尊重し合う仲になったとはいえ、テイラー・スウィフトは前途のコラボレーションの可能性ついては明言を控えた。

「まだ何も計画してないわ。だけど、カニエは人として好きだし、それは最初の一歩としてとてもいいことよ。素敵な一歩を踏み出したのよ」

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