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イギー・ポップがパフォーマンスを行う時になぜシャツを着ないのか、その理由を明かしている。

ザ・ストゥージズのフロントマンでもあるイギー・ポップだが、何十年もシャツを着ずにステージに上がることが彼の慣習になっていることはよく知られている。

イギー・ポップはモントリオールにて開催されたレッドブル・ミュージック・アカデミーのイベントでのインタヴューで、彼がシャツを着ることをやめるきっかけについて訊ねられている。

「バンドを始めるために大学をやめたとき、図書カードだけはとっておいたんだ。俺はいつも学ぶ姿勢でいたから、図書館に行って本を借りていた。文化や宗教についてのカルト本を見て、これを自分にどうにか取り入れたいと思い、ファラオの写真をずっと見ていたんだ。彼は絶対に服を着ない。まあ、そういうことだよ。なぜかなんて分からない。シャツを着ると違和感があるんだ。落ち着かなくなる」とイギー・ポップは明かしている。

90分にも及ぶ長いインタヴューでは様々な話題が上がっており、イギー・ポップの初期に見られたアヴァンギャルド音楽について、ザ・ストゥージズとのレコーディングについて、そしてその後のソロ活動についての話題も含まれている。

イギー・ポップは今年初め、ジョシュ・オムとの共同制作アルバム『ポスト・ポップ・ディプレッション』をリリースしている。彼は現在の音楽業界についての考えも語っている。

「今後どんな形式のものが残っていくかっていうのも分からないね。というのも、リアーナがアルバムを作っても、現代はシングル曲のストリーミング配信ばかりが注目される傾向にあると気付いたんだ。これは60年代前半の流れへ近づく一歩だと思う」

ジム・ジャームッシュ監督によるザ・ストゥージズのドキュメンタリー映画『ギミ・デンジャー』は、今月後半にアメリカで公開予定となっている。この映画は初期パンク・バンドであるザ・ストゥージズの歴史を、60年代後半の文化や政治の変化と照らし合わせて記録したものとなっている。

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