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デヴィッド・ボウイと最後にコラボレーションを行ったメンバーの一人が、その「素晴らしい関係」と彼の遺作『★(ブラックスター)』に取り組んだ影響について語っている。

サックス奏者のドニー・マッキャスリンと彼のバンドは、アルバム『★(ブラックスター)』にデヴィッド・ボウイが思い描いたジャズ的なエッジを持ち込んでいる。今回、デヴィッド・ボウイに追悼の意を示す自身のアルバムがリリースされる。

「すごくくるものがあったよ」とドニー・マッキャスリンはデヴィッド・ボウイを失ったことについて語っている。「打ちひしがれたね」

クラブに彼のバンドを初めてデヴィッド・ボウイが観に来た時のことを思い返して、彼は次のように語っている。「間違いなく緊張したよ。目を上げると、彼が座ってるのが見えるんだ。地に足を着けようとして、そのことは考えないようにしたんだ。でも、プレッシャーはあったね」

一緒にレコーディングに取り組むよう誘われた時にドニー・マッキャスリンはデヴィッド・ボウイのバック・カタログを再発見し始めたという。その上で新鮮な形で始めることをデヴィッド・ボウイは望んでいたと説明している。「彼は僕にメールを送ってきてくれてね。『これが昔の音源だ。でも、今は違うものにのめり込んでみたいんだよ』ってね。68歳にして、それでも前進しようとしていたんだ」

彼は次のように続けている。「最初から彼がトーンを決めたんだ。彼は僕らに言ったんだよね。『どんな音になろうと、それで行ってもらいたいんだ』ってね。彼はすべてについて『素晴らしい』と言ってくれたよ」

デヴィッド・ボウイの死の影響については次のように語っている。「彼とは素晴らしい関係を持てたんだけど、逝ってしまったんだ。僕にとって彼と関われたことは本当に特別なことなんだ。これまでやってきたことや今後やることの価値をすべて無に帰してしまうわけではないと思うけどね」

デヴィッド・ボウイの病状や死因となったガンについて尋ねられると、次のように答えている。「彼は非常にプライベートな人だからね。それについて語りたくないという彼の意向を尊重したいんだ」

『★(ブラックスター)』のプロデューサーであるトニー・ヴィスコンティもドニー・マッキャスリンを高く評価している。「スタジオでドニーのバンドとやるのは夢だったんだ」と彼は語っている。「ドニーと彼のミュージシャンが好きなのは、彼らは教養のあるミュージシャンでありながら、ポップやロックの過激さを受け止められる若さもあるんだ。しかも、ワン・テイクのミュージシャンでね。ミスすることはなくて、演奏の専門家なんだよ」

ドニー・マッキャスリンによるアルバム『ビヨンド・ナウ』は10月14日にリリースされる。

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