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ボブ・ディランは、メリーランド州プリンスジョージズ郡にオープンする建造費13億ドル(約1300億円)のカジノ、MGM・ナショナル・ハーバーのエントランスに約8メートル×約4.5メートルの巨大彫刻を展示することが明らかになっている。

このカジノは今年オープンする予定で、「ポータル」と名付けられたこの作品は公共の場で展示されるボブ・ディランによる初めての恒久的作品となる。

米『ローリング・ストーン』によると、「ポータル」は農具や調理器具、キッチン用具等、ファウンド・オブジェクトを手で組み合わせたものになるという。

ボブ・ディランは、これまでも30年間にわたって友人や家族のために鉄や金属を使った彫刻を制作してきたが、公に向けて展示したのは2013年にロンドンのハルシオン・ギャラリーで行った展示会のみに留まっていた。

この時は古い鉄を使って作られた7つの鉄門による作品「ムードスウィングス」が披露されており、プレス・リリースのなかで「生涯にわたって溶接や金属加工に魅了されてきた」と述べている。

ボブ・ディランは次のように続けている。「俺は子供の頃から鉄に囲まれて生きてきたんだ。鉄鋼の街で生まれ育ったんだよ。毎日鉄の匂いがしていてね。そこで、俺はいつも一つ、また一つと作品を作っていたんだ」

「門はネガティヴなものも通してくれるから魅力的なんだ。閉まる事もあるけど、季節を受け入れ、そよ風を流してくれる。門は俺たちを締め出すこともあるし、閉じ込めることもできる。ある意味では、それは同じことなんだよね」

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