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レディー・ガガは先日、ダライ・ラマと会談したことで中国本土への訪問や同地でのパフォーマンスを禁じられるかもしれないという。

現地時間6月27日に、二人は米インディアナポリスで開催された第84回全米市長会議でスピーチを行っており、その後、生中継された会談のなかでレディー・ガガとダライ・ラマは問題を抱える若者について語っている。中国とダライ・ラマは、中国がチベットに侵攻し、ダライ・ラマが1959年に亡命して以降、長年緊張関係にある。ダライ・ラマはチベットの独立を求めている。

この会談を受けて、中国共産党中央宣伝部はレディー・ガガの中国本土への訪問を禁じる「重要命令」を出したと報じられている。

中国外務省の報道官に対して外国人記者が、今回の会談がレディー・ガガと中国の間に“Bad Romance”を生むことになったかと尋ねたところ、報道官は「誰?」と答えたという。

AP通信によれば、その後、報道官は次のように続けたという。「ダライ・ラマの他国への訪問や行動の目的はチベット独立という彼の計画を喧伝するためでしかありません。国際社会の方々が彼の本性にきちんと気づくことを願っています」

ダライ・ラマと会見したり、支持を表明したことで中国本土への訪問を禁じられたアーティストにはオアシスやビョーク、マルーン5らがいる。

レディー・ガガとダライ・ラマの対談ではソーシャルメディアで寄せられた質問をダライ・ラマ14世に投げかけている。まず最初に、低い自己評価や摂食障害、薬物やアルコール中毒、精神的問題、自殺などの問題を抱える中で何とかやっていく若者をどのように支えるべきか? という質問について尋ねている。

ダライ・ラマ14世は、現代社会の“思いやりの欠如”や“唯物論的な文化”について批判した上で、次のように答えている。「他人の幸せに心を配ると、『ああ、自分は人の役に立てているんだ』という気持ちにもなれるものです」

また、二人は大惨事や悲劇的事件についても議論しており、ダライ・ラマ14世は次のように語っている。「一旦悲劇的な状況に陥ったら、それを避けようとせず、より深く、より広く見つめる事です。もっと広い視点から見れば、たくさんの肯定的で幸せなことがあるでしょう。あまり近くから見ると耐え難いことでも、広い目で見れば他の肯定的なことが見えてきます」

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