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ルー・リードの16枚のアルバムがリマスター・バージョンでリリースされるという。

『ルー・リード – RCA &アリスタ・アルバム・コレクション』と題されたボックスセットがアメリカでは10月7日にリリースされる。UKでの発売日も今後確定する見込みとなっている。

このボックスセットには、1972年発表の『ルー・リード』から1986年の『ミストライアル』までRCAとアリスタより発表した14枚のアルバムが収録されるほか、ライヴ・アルバム『ロックン・ロール・アニマル』と『テイク・ノー・プリズナーズ』が収録される。

音源は、2013年10月にルー・リードが亡くなる数ヶ月前に本人によってリマスタリングされたという。ボックスセットには、懐かしい品々や写真、アートワーク、長年のコラボレーターであるハル・ウィルナーによるライナーノーツが同梱される。

「ルーはこれらのアルバムのリマスタリングに心血を注いでいたわ」とルー・リードの妻であるローリー・アンダーソンは語っている。「音をきれいにした訳ではないのよ。時にはリマスタリングが、細かいところや粗いところを最高にエキサイティングな形で見せてくれたわ。そういうものが、もともとあったエネルギーの力で、目の前に飛び出してくるのよ」

「それから、この作品集に使われている珍しい写真や、ルーの音楽語録の素晴らしいセレクションもとても気に入っているわ。ルーは優れた分析家であり鋭い批評家でもあったの。抜粋されているインタビューは、彼のクレイジーなユーモアのセンスや寛大さ、壮大な世界観、それから音楽の意味を蘇らせてくれるわ。ルーの音楽を愛してくれた人なら、きっとこの作品を手にして大喜びしてくれることでしょう。これを発売してくれるソニーに心から感謝しています」

ルー・リードは2013年10月に肝障害のために亡くなっている。死後まもなく、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのメンバーによってリンカーン・センターで公式の追悼式が開催されている。

また、ローリー・アンダーソンはトリビュート・コンサートを開催することも発表している。ルー・リードの楽曲より「ザ・ベルズ」と名付けられたこのイベントはニューヨークのリンカーン・センターで7月30日に開催される。

出演者はまだ明かされていないが、ローリー・アンダーソンとハル・ウィルナーは、ライヴのほか、ルー・リードに関連した映画の上映、アーティストや俳優による詞の朗読、ルー・リードの音楽の放送などといったものを手掛けていると主催者が発表している。

iTunesでも本日より予約がスタートしている。

リリースの詳細は以下の通り。

アーティスト名:ルー・リード
英題:LOU REED – THE RCA & ARISTA ALBUM COLLECTION (輸入盤)
品番:8884303803- 2
発売日:2016年10月7日
ルー・リード自らの監修のもと新たにリマスタリングされたアルバム16作品(計17枚CD)
1. Lou Reed(『ロックの幻想』 1972年)
2. Transformer (『トランスフォーマー』 1972年)
3. Berlin(『ベルリン』 1973年)
4. Rock n Roll Animal(『ロックン・ロール・アニマル』 1974年)
5. Sally Can’t Dance (『死の舞踏』 1974年)
6. Metal Machine Music(『無限大の幻覚~メタル・マシーン・ミュージック』 1975年)
7. Coney Island Baby(『コニー・アイランド・ベイビー』 1976年)
8. Rock and Roll Heart(『ロックン・ロール・ハート』 1976年)
9. Street Hassle(『ストリート・ハッスル』 1978年)
10. Lou Reed Live Take No Prisoners(『テイク・ノー・プリズナーズ・ライヴ』 2枚組 1978年)
11. The Bells(『警鐘』 1979年)
12. Growing Up in Public (『都会育ち』 1980年)
13. The Blue Mask(『ブルー・マスク』 1982年)
14. Legendary Hearts(『レジェンダリー・ハーツ』 1983年)
15. New Sensations(『ニュー・センセーションズ』 1984年)
16. Mistrial(『ミストライアル』 1986年)

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