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サウンドクラウドがスポティファイやアップル・ミュージックをライバルとする有料会員制サービスをスタートさせている。

サウンドクラウドは3月29日にインスタグラムで「サウンドクラウド・ゴー」を発表している。サウンドクラウド・ゴーでは広告の表示がなく、オフラインで音楽を聴け、サウンドクラウドの無料の音源に加え大量の音楽カタログが追加されているという。楽曲数はアップル・ミュージックやスポティファイを超える1億曲以上になるとしている。

現在、サービスはアメリカだけで利用可能で、アンドロイドまたはPCでの利用者は月額9.99ドル、iOSユーザーは月額12.99ドルで提供されている。利用者は30日間の無料トライアルが受けられるという。

サウンドクラウド・ゴーは今後他の国での展開が予定されている。「サウンドクラウド・ゴーは音楽ストリーミングの未来における我々のヴィジョンを体現しています」とサウンドクラウドの創設者でCEOのアレキサンダー・リュングは述べている。「クリエイターがコラボレーションを行うプラットフォームであり、最新の楽曲を発見したり、伝説の音楽を楽しんだり、好きなアーティストと繋がったりする音楽ファンのためのものであり、作品に対して対価を支払う機会を持てるユニークなクリエイティヴ・コミュニティのためのものでもあるのです」

先月、サウンドクラウドは破産に向かっている可能性があることが経済記事で報じられている。

サウンドクラウドは公式の発表を行って、2014年の収入が支出の総額に達していないことを認め、維持費が68%増加したことを明らかにしている。

『ファイナンシャル・タイムズ』紙によれば、会計監査のKPMGはサウンドクラウドについて「重大な不透明性」が会社の長期間の継続について深刻な懸念を生むことになったと語っている。短期間で見ても、音楽のアップロードやシェアについて突出したポジションがありながらも、外部からの投資を求めなければならないという。

昨年6月、サウンドクラウドは20000の自主レーベルとライセンス契約を結んだことを発表している。8月にはアーティストや楽曲の収入・著作権・送金などを管理するPRSフォー・ミュージックがサウンドクラウドに対して法的措置をとることを発表していた。

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