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コートニー・ラヴは、ロックは「もう死んだも同然」だと語っている。

元ホールのメンバーであるコートニー・ラヴは次世代のオアシスニルヴァーナのようなバンドが現れない限り、ロックは救われないだろうと話している。

「ロックは本当に死にかけているわ。次世代のオアシスやニルヴァーナみたいな芸術的方向を示すような救世主があらわれない限り難しい。そして、多くの人が買って、カニエくらいの売上をださなければ」と彼女は説明している。「革新的な何かを持っていて、多くの人々や子供、ミレニアル世代に訴える力を持たないと。本当に少数の人を除き、彼らはラップで育ってきてるの。彼らはロックを聴いたことも、ロックを知っているかどうかさえも分からないのよ」

また「私たちが若かった時は『今日はディランが契約できなかった日だ』とか、20年前はみんなそんな話を話題にしたけれど、今は分からない。みんなそんなことを知っているか分からないわ。どう思う? 分からないわよね……多くのミレニアル世代はパティ・スミスが誰であるかも知らないのよ。おかしいわよね! 考えられない」と続けている。

コートニー・ラヴは、また女性アーティストがなかなか音楽業界で成功しにくいと語っている。

彼女は『デイズド・アンド・コンフューズド』誌に次のように語っている。「本当にスターと呼べる女性のポップ・アーティストは数えてみるときっと30ぐらいしかいないと思うわ。考えてもみてよ。ロックスターと呼べるのは……実際にちゃんと女性のロック・スターを数えたことはないから分からないけれど、本当に少ししかいないと思うわよ、10とか15とか……だけど、キース・リチャーズやジム・モリソンやボーノたちがやったこと、バルコニーからテレビを投げたりとか、みんな忘れてしまっているけれど、私がやったらすごく非難されるの。世の中にはそういう二重の基準があるのよ」

「1ヶ月位前に、デイヴ・グロールともこのことについて話したことがあったわ。彼は彼のサウンドを変えなくたっていいけれど、わたしは変えてきたわけ。そして、PJハーヴェイの最新作を聴いたんだけど、『おお、この人は決して進化することを止めていなくて、本当に素晴らしくて、驚き』って感じだったの。でも、同時にわたしはコマーシャルなサウンドでもありたいと思ってるの。もちろん、あまりに商業的にはしないけれど、だって、そうじゃないと誰も買ってくれないと思うから。届けることができないのよ」

「ということで女性については、自律心があって、ピアノやギターを演奏でき、本当に何かを真剣に学ぶことができて、独立心があって、信頼できる長く一緒にやっていける人と自立してやっていくことができなければならないのよ」

コートニー・ラヴは、今月初め、最近このイギリス人ミュージシャンPJハーヴェイの1995年の同名アルバムから“To Bring You My Love”をサンフランシスコのイベントでカヴァーしている。

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