PRESS

Photo: PRESS

ブライアン・イーノが、前作『ラックス』より3年半ぶりとなるニュー・アルバム『ザ・シップ』を4月27日にリリースすることが決定している。

アルバムのリリースにあたってブライアン・イーノは新作について以下のようなコメントを寄せている。「人類というのは慢心と偏執的な恐怖心(パラノイア)との間を行きつ戻りつするものらしい:我々の増加し続けるパワーから生じるうぬぼれと、我々は常に、そしてますます脅威にさらされているというパラノイアとは対照的だ。得意の絶頂にありながら、我々は再びそこから立ち戻らなければならないと悟らされるわけだ……自分たちに値する以上の、あるいは擁護しきれないほど多大な力を手にしていることは我々も承知しているし、だからこそ不安になってしまう。どこかの誰か、そして何かが我々の手からすべてを奪い去ろうとしている:裕福な人々の抱く恐怖とはそういうものだ。パラノイアは防御姿勢に繫がるものだし、そうやって我々はみんな、遂にはタコツボにおのおの立てこもりながら泥地越しにお互いと向き合い対抗し合うことになる」

本作には、ルー・リード作曲のザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの楽曲“I’m Set Free”のカヴァーが収録されることも明らかになっている。ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドは、ブライアン・イーノが美術学生時代に行っていた初期の音楽的探究のインスピレーション源としてその名前を挙げていたことでも知られている。

“I’m Set Free”のカヴァーについてブライアン・イーノは次のように語っている。「60年代後期に書かれたルー・リードの“I’m Set Free”は、書かれた当時以上に現在の方がより意義を持つように思える曲だ。ユヴァル・ノア・ハラーリ(イスラエル人歴史学者/著述家)が書いた本『SAPIENS:A Brief History of Humankind』を読んだことのある者なら誰しも、『新たな幻影を見つけるために私は自由になる(I’m set free to find a new illusion)』というあの曲の一節の持つ物静かな皮肉に思い当たるのではないかと思う……そしてそこにある、自らのストーリーから抜け出したからといって我々は何も<真実>――それがどんな真実であれ――に足を踏み入れるわけではなく、また別のストーリーの中に入っていくものなのだ、との言外の含みも理解することだろう」

アルバムは、4月27日に日本先行でリリースされる。ボーナストラック“Away”が追加収録される国内盤CDはSHM-CDを採用し、ブライアン・イーノによるアートプリント4枚が封入された特殊パッケージ仕様の初回生産限定コレクターズ・エディションと通常盤の2フォーマットが発売される。

リリースの詳細は以下の通り。

BRIAN ENO
THE SHIP
ブライアン・イーノ / ザ・シップ
WARP RECORDS / BEAT RECORDS
国内盤コレクターズ・エディション:
BRC-505CE ¥2,750 (+tax)
特殊豪華パッケージ
アートプリント4枚封入
8ページブックレット付
SHM-CD
ボーナストラック1曲収録

国内通常盤:
BRC-505 ¥2,200 (+tax)
紙ジャケット仕様
8ページブックレット付
ボーナストラック1曲収録

01. The Ship (21”20)
02. Fickle Sun (i) (17”40)
03. Fickle Sun (ii) The Hour Is Thin (02”43)
04. Fickle Sun (iii) I’m Set Free (05”13)
05. Away (Bonus Track for Japan)

国内盤コレクターズ・エディション
beatkart: http://shop.beatink.com/shopdetail/000000002018
Amazon: http://www.amazon.co.jp/dp/B01C3ZLVZM
国内通常盤
beatkart: http://shop.beatink.com/shopdetail/000000002019
Amazon: http://www.amazon.co.jp/dp/B01C3ZP14Y
デジタル配信
iTunes: http://apple.co/1QbS9XB

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ