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デヴィッド・ボウイの息子である映画監督のダンカン・ジョーンズは、デヴィッド・ボウイの逝去を告知して以来、初めてソーシャル・メディアでの沈黙を破り、緩和医療の専門家によって執筆されたデヴィッド・ボウイへの感謝の手紙をシェアしている。

ダンカン・ジョーンズは、18ヶ月に及ぶ闘病生活の末、自身の父親が亡くなったことを全世界の対してツイッターを通して認めていた。その際、「しばらくの間、オフラインになるよ」とも書き記されていた。

ダンカン・ジョーンズは、ウェールズのカーディフを拠点に緩和医療の相談役を行っているマーク・タウバート医師のエッセイを紹介するがんについてのチャリティ団体、マリー・キュリー・オーガニゼーションのツイートをリツイートしている。

マリー・キュリー・オーガニゼーションによるツイートはこちらから。

マーク・タウバート医師のエッセイには次のように記されている。

「2016年1月の薄暗い寒い日々の中で、あなたの死を知った感情の中に沈み込みながらも、我々の多くは日々の仕事とともになんとかやっています。今週は、人生の最期と向き合っている病院の患者と話し合うことから始まりました。わたしたちはあなたの死とあなたの音楽について語り合いました。そのことによって、わたしたちは、いつもは終焉と向き合う人とは率直に話せるわけではない多くの重要な議題について話し合うことができたのです。事実として、あなたの物語はオープンに死などの、医師や看護師が会話のトピックとして取り上げるのに格闘している内容についてコミュニケーションをとる方法になりました」

マーク・タウバート医師は、さらに自身の人生のサウンドトラックとなってきたボウイの音楽への感謝を述べ、ボウイが「自宅で穏やかな死を遂げたこと」が緩和医療で働いている他の人間や人生の最期のステージに向き合っている人々にいかに強さを与えてくれたかを綴っている。

「“Lazarus”と“Blackstar”にも感謝したい。わたしは緩和医療の医師だが、あなたが死の間際に行ったことは、わたしやわたしと一緒に働く人々にとって深い影響を与えています。あなたのアルバムは参照やヒントや隠喩に溢れています。いつもの通り、あなたはそれを易しく解説するようなことはないでしょう。でも、多分それは問題じゃないのです」

報道によれば、トニー・ヴィスコンティはデヴィッド・ボウイが次のアルバムに取り掛かろうとしていたことを明かしており、別の報道では『★(ブラックスター)』のセッションの未発表曲が今後リリースされるかもしれないと報じられている。

また、『ザ・デイリー・ミラー』紙によると、デヴィッド・ボウイは友人や家族の立会いはなく、しめやかに火葬されたという。これは「騒ぎ立てなしにそうしたい」という本人の意志によるものだと報じられている。

デヴィッド・ボウイは、18ヶ月に及ぶガンとの闘病生活の末、1月10日に亡くなっている。報道によれば、6度の心臓発作を経験した後、肝臓ガンで亡くなったという。

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