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レディー・ガガが、大学キャンパスにおけるレイプ問題を扱ったドキュメンタリー映画『ザ・ハンティング・グラウンド』のリリースに先駆けてトークショウ「Times Talks」のパネル・ディスカッションに参加し、自身が10代の頃にレイプをされた経験と向き合い、その経験が彼女をどう変えてきたかについて率直に意見を語っている。

レディー・ガガは、彼女の楽曲“Till It Happens to You”は10代の頃に受けた性的暴行について歌ったものであり、その経験によって彼女は感情面で影響を受け、身体にも変化があったとパネリストに向かって話している。

「USマガジン」が報じたところによると、レディー・ガガ(本名はステファニー・ジャーマノッタ)は、パネリストに次のように話している。

「7年間くらい、誰にも話さなかったわ。どう考えて、どう受けとめたらいいか分からなかったし、自分を責めるしかなかったの。あれは自分の失敗だったってね。この経験は私の人生を一変させた。私自身もまったく違う人間になってしまったわ」

「こういった経験をすると、身体への直接的な影響だけにはとどまらないの」レディー・ガガはこう続けている。「多くの被害者にとっては、トラウマになってしまうわ。何年たっても、ことあるごとに身体が受けたあらゆる苦痛が呼び起こされるの。だから、虐待やレイプを受け、あらゆる方法で心に傷を負った多くの人々は、精神面、それから感情面だけじゃなく、肉体的な苦痛にも苦しんでるのよ」

「USマガジン」によると、レディー・ガガはレイプによって自身の「身体にも変化があった」と述べているという。

「私の服装もそうだけど、人を興奮させてしまうような部分があったから、これも私が自分で引き起こしてしまった結果なんだと考えたわ」彼女は続けてこう述べている「自分のせいだったの」

「私が今日ここに来た理由は、歌ったりダンスをしながら観客のみんなの若くてきれいな顔を見ていると秘密を抱えて苦しんでる人たちをたくさん見つけるからよ」彼女はさらにこう述べている。「苦しみを自分の中にしまい込んで、台所に残ったリンゴみたいに腐らせちゃダメ。いらないゴミは捨てなきゃ。一緒に過去を払拭しましょう」

レディー・ガガは昨年末に、10代の頃、一緒に仕事をしていたプロデューサーにレイプされたことを初めて告白したのち、大学キャンパスでのレイプ事件に対処するための法律の制定を求める公開書簡を綴ってきた。

6月に公表された公開書簡では、彼女は次のように綴っている。

「私たちには、この国の若い男性と女性があらゆる場所において性的暴力に立ち向かえるような環境をつくる責任があります。立法者も教育者も、誰だってボーン・ディス・ウェイ・ファンデーションのように意見を主張すべきで、生徒たち自身もこの問題に立ち向かう一翼を担ってほしいと思います。みんなが一丸となり、若いみなさんの精神面、感情面そして体の健康を保つために、しかるべき足場を固めましょう」

「この法案がニューヨーク州議会で可決されれば、私たちは形勢を一変させることができ、生徒たちは安全なキャンパスにて夢を実現できます。だから私たちは一丸となり、大学キャンパスで起きている性的暴行に反対する姿勢をとっているのです。率直に言えば、もう度を超えてしまっています」

レディー・ガガは今年の初め、若者ための「エモーション・レボリューション」というプロジェクトを開始している。これは、彼女が立ち上げたボーン・ディス・ウェイ・ファンデーションとイェール大学のエモーショナル・インテリジェンス・センターがパートナーシップを組み、企画したものとなっている。レディー・ガガはこのプロジェクトの目的について、「すべての声が取り上げられ、すべての感情が尊重される、より勇敢な国」を作り上げるためだと述べている。

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