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何十年にもわたり活動を続け、リリースごとに徐々にその勢いを失ってしまうバンドが多数存在する一方で、放蕩の限りを尽くし、若くして解散する方が良い場合もあるとの判断を下すバンドも存在する。ここに登場するのは1枚だけアルバムをリリースした22組のアーティストだが、その1枚がどれだけ素晴らしいものだったかを紹介しよう。

ジェフ・バックリィ

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ああ、ジェフ。もし悩める魂と心が痛むほどに美しい音楽という組み合わせが、不幸にも度々ベッドを共にする関係にあるとするならば、ジェフ・バックリィは当然ながら最も悩める魂の一人としてその名を挙げられるだろう。ジェフ・バックリィは1997年に事故による溺死で命を落とす前、極上のLPを1枚リリースしているが、とにかく本当に素晴らしいアルバムとなっている。


ジャームス

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影響力を誇ったLA出身の3人組パンク・バンドであるジャームスだが、少なくともメンバーの1人の名前にはおそらく聞き覚えがあるはずだ。ギタリストのパット・スメアは後にフー・ファイターズに加入している。独創性に富んだ1979 年発表のアルバム『(GI)』は、単にパット・スメアの過去に眠る面白い骨董品であると片付けられないほどの質の高さを備えている。ハードコア・シーンの先導者として、ジャームスは今も崇拝されている。


ザ・アヴァランチーズ

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時間をかけて来たるべき時を待つという意味においては、「中国民主化運動」に引けを取らないと言えるほど、エレクトロに影響を与えたオーストラリア出身のザ・アヴァランチーズは2000年の『シンス・アイ・レフト・ユー』以来15年間、世界を待たせ続けている。次回作はいつか本当に形になるのだろうか? 日を追うごとにその可能性は小さくなっていくように思えるが、少なくとも我々はいつでも60分39秒の輝かしい思い出に浸ることができるのだ。


ザ・ラーズ

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ぶかぶかの服装を纏った軍団が90年代初頭を席巻する直前に彼らは現れた。ザ・ラーズのタイムレスなメロディーとジャングリーなフックは、たった1枚のアルバム(1990年のセルフ・タイトル・アルバム)を出しただけにもかかわらず、ザ・ラーズの名を音楽史に刻むことになった。フロントマンのリー・メイヴァースは正体を見せない伝説の人物となったが、“There She Goes”は今もなお、ポップ・ミュージックのひとつの完成形として存在し続けている。


ローリン・ヒル

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元フージーズのローリン・ヒルの長きに渡るツアーや、公の場での活動の量を考えた時、ソロ・アルバムは1998年発表の『ミスエデュケーション』1枚しかリリースしていないという事実は奇妙な感じがする。今日においても、アルバムそれ自体が存在感を放っており、また脱税による先頃の服役から鮮やかな復活を遂げた今、次回作の噂が囁かれてはいるが……。


ポスタル・サーヴィス

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デス・キャブ・フォー・キューティーのベン・ギバートとディンテルことジミー・タンボレロ、そしてジェニー・ルイスとから成るこのスーパー・グループは、2003年『ギヴ・アップ』を制作するためにつかの間だけ組まれたものだ。カルト的な高評価を得ることとなり、バンドが10周年記念に再結成を果たした時には2枚目のアルバムの噂が再び飛び交った。しかし、残念ながら実現には至らず、バンドは2013年8月に解散を迎えている。


ウー・ライフ

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2010年頃インディーズで最もエキサイティングな新人バンドと目された短い活動期間内に、マンチェスター出身の神秘的なグループ、ウー・ライフは熱狂的なファン層を築き上げ、その後すぐに迎えた活動停止は悲しい事件となってしまった。2011年発表の『ゴー・テル・ファイアー・トゥー・ザ・マウンテン』の力みすぎず胸を焦がすようなメロディーは、上質な音楽としていまだ聴き継がれている。


ゼム・クルックド・ヴァルチャーズ

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クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのジョシュ・オム、フー・ファイターズのデイヴ・グロール、レッド・ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズから成るグループが良いかどうかなどという質問など無用ではないだろうか? 彼らの力がひとつになり、あたかもロック界の全能の神の鉄槌のように耳に打ちつけられているような感覚を覚える2009年のセルフ・タイトル・アルバムは、スマートかつリフが魅力的な名盤だ。メンバーたちにはそれぞれ、本来の所属先が別にあるということが恨めしい。


ザ・セックス・ピストルズ

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恐らく究極の「1枚のアルバムによる奇跡のバンド」であるセックス・ピストルズは、最大のインパクトとは徐々に色あせることはなく、眩しく燃え尽きることだと知っていたのだろう。後の時代に多大な影響を与えたパンク・ロックのアルバム『勝手にしやがれ!!』をリリースした後、そして恐らく歴代で最も伝説的な最後のライヴの後、セックス・ピストルズは1978年に解散している。なぜだか裏切られたような気持ちを感じることはないだろうか。


ダークサイド

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エレクトロのパイオニア、ニコラス・ジャーとマルチ・プレイヤーのデイヴ・ハリントンのコラボレーション・プロジェクトであるダークサイドは、1枚のアルバム(2013年『サイキック』)をリリースした翌年に、自分たちは「今のところ、終わりを迎えることとなった」というメッセージと共に解散を発表している。良い夢を見させてもらったというところか。


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