20位 “Ziggy Stardust”(1972)

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デヴィッド・ボウイの楽曲の中でも最も有名な1曲であるにもかかわらず、意外なことにこの曲はシングルではリリースされていない。歌詞はロックの究極のスーパースターであるジギーについて書かれており、彼が自分自身を過大評価した振る舞いをし、最終的には自滅してしまう様子を描いている。ミック・ロンソンが展開する史上最高のリフによって、この曲は大いに助けられている。


19位 “Station To Station”(1976)

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イースト・インディア・ユースことウィリアム・ドイルは次のように語っている。「“Station To Station”を初めて聴いた時、すばらしすぎて怖くなったんだ。デヴィッド・ボウイは、この曲のレコーディングの時に全神経を研ぎ澄ましていた気がする。オカルトやナチス・ドイツの第三帝国なんかに対する彼の執着心が表れているよね。そして、クライマックスの部分では、今まで聴いたこともないような形で打ちのめされるんだ」


18位 “Space Oddity”(1969)

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アンナ・カルヴィは次のように語っている。「私が6歳の時に、父が車でこの曲を流したの。初めは、彼はひどい声の持ち主だと思ってたわ。でも、聴いていくうち、最後には大好きになっていた。それからというもの、デヴィッド・ボウイに対する私の情熱はとめどなく溢れ続けているわ」


17位 “The Man Who Sold The World”(1971)

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1971年の“The Man Who Sold The World”はデヴィッド・ボウイの語りにおける古典作品というだけではなく、発表された20年後の90年代には、彼のルネサンス期において重要な役割を示すこととなった。80年代後期のデヴィッド・ボウイの低迷期の後、ニルヴァーナの伝説的なMTVアンプラグドでの演奏が行われた時期には、デヴィッド・ボウイに対する世評は厳しいものとなっていたのだ。


16位 “Golden Years”(1976年)

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「Gonna drive back down where you once belonged/ In the back of a dream car 20 foot long(かつていた場所へ戻ろう/全長20フィートの夢の車に乗り込んで)」と“Golden Years”では誓っているが、この積極性はすぐ消え去っている。デヴィッド・ボウイが「I’m begging you save her little soul(彼女の小さな魂を救ってくれと君に懇願)」して、この問題の女性(最初の妻であるアンジェラか、バックコーラスのアヴァ・チェリーのことだと言われている)に「run for the shadows(影に逃れる)」ように伝えたのだ。


15位 “Starman”(1972年)

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エコー&ザ・バニーメンのイアン・マッカロクはこう語っている。「この曲が俺に聴いてほしいって訴えるんだ。音楽番組の『トップ・オブ・ザ・ポップス』でデヴィッド・ボウイを見たとき、俺は『彼のズボンを履きたい』って思ったんだ。彼の股間をまじまじと見ながら『思春期にはやることがたくさんあるぞ』と考えてたよ」


14位 “Suffragette City”(1972年)

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「Say droogie, don’t crash here!(チンピラに言っておけ、ここには割り込めないって!)」とデヴィッド・ボウイが吠えるこの曲では、アントニイ・バージェスの著書『時計仕掛けのオレンジ』の影響が表れている。リトル・リチャードにインスパイアされたピアノのリフなど、1950年代のロックンロールから拝借しているこの曲は、最初モット・ザ・フープルにレコーディングの話が持ちかけられたが、フロントマンのイアン・ハンターは了承せず、代わりに“All The Young Dudes”をレコーディングした。


13位 “Rock’N’Roll Suicide”(1972年)

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『ジギー・スターダスト』の最後の曲として収録されているこの曲は、このアルバムの緩い“コンセプト”にぴったりの1曲だ。デヴィッド・ボウイはジギーの栄枯盛衰を記録し、熱狂的な信奉者によって粉々に破壊される。メロドラマのようなストーリーは音楽に反映され、壮大で大仰な大作は、フランスの詩人、シャルル・ボードレールに影響を受けたとデヴィッド・ボウイ自身が語っている。


12位 “Five Years”(1972年)

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サーストン・ムーアはこう語っている。「このアルバムが発売された当時に購入して、ボウイの曲を初めて聴いたなかの1曲だったんだ。ちょっと変わったドラム・パターンで始まるところが、何とも実験的でアヴァンギャルドだった。それから、アコースティックギターとある種の陳腐さを持ったこの声だ。完全に最高の音楽体験だった」


11位 “Moonage Daydream”(1972年)

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デヴィッド・ボウイの『ジギー・スターダスト』のストーリーラインには欠かせない曲であるが、“Moonage Daydream”はサイド・プロジェクトのアーノルド・コーンズのデビュー・シングルとして1971年に発売されている。2003年には、ハリウッド・アーガイルズの1960年のトラック“Sho Know A Lot About Love”からの影響を明かしており、サックスとピッコロの組み合わせは「ロックに取り入れると素晴らしいと考えていた」と語っている。

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