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デヴィッド・ボウイ(1947年〜2016年)には数々の鉄板の名曲があり、そこから40曲を選出するのは至難の業だった。しかし、サーストン・ムーアやセイント・ヴィンセント、ジョニー・マーやワイルド・ビースツなどの力を借り、40位から1位までの名曲のカウントダウンを行なっていきたい。

40位 “It’s No Game (Part 1)”(1980)

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セイント・ヴィンセントは次のように語っている。「『スケアリー・モンスターズ』に収録されている“It’s No Game (Part 1)”は私のお気に入り。深く親しみが持てて、それでいて陰のある曲を作る彼の才能を良く示していると思う。ロバート・フリップの、一筋縄ではいかないようなギターも大好き。気持ち悪いけど、大好きなのよね」


39位 “Wild Is The Wind”(1976)

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デヴィッド・ボウイはアルバム『ピンナップス』の中で、自分がひいきにしている前世代のバンドの楽曲をカヴァーし、彼らへの敬意を表している。その3年後に発表された“Wild Is The Wind”は元々、ジョニー・マティスとニーナ・シモンによって歌われていた曲だ。『ピンナップス』は、『ジギー・スターダスト』のイメージとの決別をした作品であった。デヴィッド・ボウイの手にかかれば、この魅力的で繊細な楽曲は1本の枝に絡む蛇のようだ。


38位 “Aladdin Sane”(1973)

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フィールド・ミュージックのピーター・ブリューイズは次のように語っている。「僕にとってこの曲は、デヴィッド・ボウイの作品の中でも特に傑出していると思うものの1つだ。スタイルとしては『ジギー・スターダスト』時代の流れを受けているが、後のヨーロッパ時代の実験的要素もすでに感じられる。そして、歌詞については、戦前の「ブライト・ヤング・シングス(1920年代のイギリスの若者文化)」の衰退に言及しているように感じられるんだ」


37位 “Quicksand”(1971)

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ライアーズのアーロン・ヘンフィルは次のように語っている。「彼の声があるだけで、アコースティック・ギターと歌詞にすばらしいアレンジが施され、『ハンキー・ドリー』に収録されているどの曲よりも僕を遠くに連れて行ってくれる。彼の言葉選びや素晴らしく表情豊かな声はその独特な感情表現と相まって、この曲をアルバムの中でも傑出したものにしている」

36位 “Fashion”(1971)

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ザ・キンクスの“Dedicated Follower Of Fashion”と、それに伴う彼らのイギリスのファッションに関する解釈と継承を引き継ぐ作品とみなされていたこの楽曲は、ファッション・シーンを順応的で管理されたものへと昇華させ(歌詞には「俺たちゴロツキが街へやって来る」とある)、その組織化された姿勢さえも、軍隊のやり方を使って統制されているようだ(「左を見て、右を見て」)。


35位 “Andy Warhol”(1971)

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デヴィッド・ボウイのアンディー・ウォーホルへの憧れは、1971年の『ハンキー・ドリー』で爆発した。この曲では60年代のアイコン、アンディー・ウォーホルの有名な作品の万華鏡のような色彩を、4分間にわたってフラメンコ・ギターで表現している。自分のことを面白おかしく歌われていることからアンディー・ウォーホル自身はこの曲が好きではなかったと言われているが、デヴィッド・ボウイのファンの多くはこの曲を70年代初期の作品の中でも最も独創的なものとみなしている。


34位 “Black Country Rock”(1970)

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キング・タフは次のように語っている。「アルバム『世界を売った男』はデヴィッド・ボウイが最もブラック・サバスに近づき、音楽的な要素から離れたアルバムのため、個人的に気に入っているんだ。この曲の歌詞は、狂気に溢れていて純粋に奇妙だよね。ミック・ロンソンのギター・プレイは彼のベストの内の一つであり、トニー・ヴィスコンティのベースも昔懐かしいファンク・スタイルで最高だね」

33位 “The Jean Genie”(1973)

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ジョニー・マーは次のように語っている。「他にもっと知性的な作品があることは確かだが、“The Jean Genie”は彼がどれだけ優れたロック・シンガーなのかということを示したすばらしい例だ。その超然とした態度はとてもクールでセクシーだよね。この曲の中で逆流している暴力性は今にも爆発しそうで、それが妙にイギリス的なんだ。マディ・ウォーターズのリフがベースになっているものの、不思議とアメリカのバンドの雰囲気は感じられないんだよね」


32位 “Lady Grinning Soul”(1973)

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この曲は『アラジン・セイン』の最後の曲だが、デヴィッド・ボウイとの噂があったアメリカのソウル・シンガー、クラウディア・レニアのことを書いた曲だと長く考えられていた。ミック・ジャガーもまた、現実味溢れる1曲“Brown Sugar”で彼女のことを書いていると言われていた。誰のことを書いているにしろ、この曲は彼のキャリアの中でも多作な時期の中で、不調だった曲の1つである。


31位 “Absolute Beginners”(1986)

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ジュリアン・テンプルがコリン・マックィネスによる1959年の同名小説をまったくふざけた形で映画化した作品の主題歌として書かれたこの曲は、映画全体の残念な演出(デヴィッド・ボウイ自身の演技も含め)の中で唯一文句のない部分である。実りゆく恋に対する叙情詩の懐かしいサウンドは、1984年のアルバム『トゥナイト』に見られるドゥー・ワップの要素を引き継いでいる。

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