ザ・ホワイト・ストライプス “Seven Nation Army”


所要時間:サウンドチェックの間に制作
おそらくコンテンポラリー・ロックの中で最も有名なリフを持つこの曲(何千というサッカーの試合でチャントに使用されている)はメルボルンでサウンドチェックの際に即興で作られた。「メグのために演奏していたところに(Third Man Recordsのベン・スワンク)が通りかかったんだ」とジャック・ホワイトは振り返る。「『スワンク、このリフを聴いてよ』と弾いてみせると、彼は『まあまあだな』と言ったんだ」


オアシス“Supersonic”


所要時間:10分
曲作りを短期集中で身につけたノエル・ギャラガーは、オアシスが自信満々で出したデビューシングルの歌詞をわずか10分で書いた。「かなり酔っぱらったまま奥の部屋に行き、10分で曲を作ってやるって目標を立てたんだ。それで生まれたのが“Supersonic”だ」。いつもの飾らない感じでこう話している。


ロード “Royals”


所要時間:30分
ロードを一躍有名にした“Royals”は、ロードが15歳のときに30分で作った。「歌詞は30分くらいで書いたの」と『ビルボード』誌のインタヴューで答えている。「歌詞を書いてスタジオに持って行ったら、プロデューサーのジョエル・リトルが、『まあ、いんじゃない』ですって」。過小評価もいいところだ。


チャーリーXCX “I Love It” (Icona Pop)


所要時間:30分
ヒット曲メーカーとしての立場を確立したチャーリーXCXだが、彼女のブレイクのきっかけとなったのはスイスのデュオ・グループであるアイコナ・ポップのために作った“I Love It”だ。未来のNo.1ソングはホテルの部屋で30分で書き上げられた。「ブレイキング・バッド」を1話見終わる頃には完成しているほどの速さだ。


ザ・ナック “My Sharona”


所要時間:15分
「私の、私の、私のワオ!」なんていう歌詞は、シェークスピアの詩のようだとは決して言えない。しかし1979年に発表されたザ・ナックのヒット曲“My Sharona”は、完全無欠の名曲である。シンガーのダグ・ファイガーはかつて、この曲を15分で書いたと語った。そのまくしたてるようなヴォーカルからすると、間違いないだろう。


マムフォード&サンズ “The Cave”


所要時間:サウンドチェックの間に制作
アルバム『サイ・ノー・モア』のヒット曲“The Cave”はバンナーマンというエディンバラの小さなパブで、サウンドチェックの間に書かれた。言うまでもなく、彼らがこのサイズの会場で演奏することはしばらくないだろう。


ブラック・サバス “Paranoid”


所要時間:30分
ブラック・サバスのギタリスト、ギーザー・バトラーは言う。「“Paranoid”は、後知恵の産物なんだ。アルバムの尺を埋める3分程度の曲を必要としていたとき、トニー・アイオミがリフの部分を思いついた。俺がすぐに歌詞を作って、オジー・オズボーンがそれを読みながら歌ったんだ。」後知恵でこんな曲が作れるとは。


ザ・ローリング・ストーンズ “(I Can’t Get No) Satisfaction”


所要時間:40分?
睡眠中に作られた曲の1つ。他の追随を許さない名曲“(I Can’t Get No) Satisfaction”のリフは、キース・リチャーズがホテルでウトウトしながら作った。翌日スタジオに戻り試聴すると、2分間のリフがあり、「それのあとに俺のいびきが40分間録音されていた」そうだ。


デヴィッド・ボウイ “All The Young Dudes” (モット・ザ・フープル)


所要時間:2時間
このリストの中ではやや長めだが、素晴らしい作品。我らがデヴィッド・ボウイは、モット・ザ・フープルが1972年に解散を決意したことを聞きつけ、彼らのキャリア復活のために自らのシングル曲 “Suffragette City”の提供を提案した。バンドは(もったいないことに)それを断ったが、彼は即座に“All The Young Dudes”を作り、2時間後に代わりの曲として提供した。さすが、デヴィッド・ボウイ。

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