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2017年、このスーパーボウルのハーフタイム・ショウという重役を引き受けるのに、レディー・ガガ以上にふさわしいアーティストなど、ほとんどいないだろう。彼女はキャリアを通じて解放的であること、個人主義であることを支持しながら、しばしば弱い者イジメに立ち向かうことを表明している――これはきっと、2017年にはとても必要なことになるのだろう。

おそらく今年最も観られたライヴ(1億以上がチャンネルを合わせたと見られている)が実現するまでには、全米ライフル協会からのイベントを政治化するべきではないという警告があったが、一方でNFLはレディー・ガガがドナルド・トランプへの批判を「禁止するわけではない」と断言していた。現地時間2月3日の会見では、レディー・ガガは如才なく振る舞い、ハーフタイム・ショウがあまりメッセージ性の強いものにはならないだろうと約束していた。「ハーフタイム・ショウで私が表明しようと思っているメッセージは私がキャリアを通して常に表明してきたものなの。私は多様であることへの情熱というものを信じている。平等の精神も信じている」

脅迫や噂など、様々な説が飛び交ったが、レディー・ガガは、ヒューストンのNRGスタジアムでの輝くようなハーフタイム・ショウをやってのけるために、そういったものを一切脇に置いた。以下では、ガガによる盛大なパーティーから注目した5つのポイントを選んでみたい。

1. ゲストはなく一人でのパフォーマンス

ハーフタイム・ショウのゲスト出演は目新しいことではない。昨年はコールドプレイのステージにビヨンセ、ブルーノ・マーズ、マーク・ロンソンらが出演し、2014年にはブルーノ・マーズのパフォーマンスにレッド・ホット・チリ・ペッパーズが加わっている。今回、ガガはそのような過去の傾向に逆らい、ソロで出演している。それはスターたちが共演することに抵抗できないという今日の時代の流れにおいての見事な決断だ。結果はどうだったか? ショウは一瞬たりとも気をそらすことのできないもので、ガガのこれまでのキャリアのすべての面を垣間見ることができた。

2.ドローンによるオープニング

オープニングについて言えば、今回のガガほど壮大なものは、これまでのハーフタイム・ショウでもなかなかないだろう。ガガはヒューストンのNRGスタジアムの最も高い場所に立ち、アメリカで最も有名な楽曲の一つである“This Land Is Your Land”をたくさんの赤と青と白のドローンが彼女の背後に浮かんでいる中でソウルフルにカヴァーすることで、多くの人がチャンネルを合わせることになった。これは政治的なステートメントとしても素晴らしい瞬間でもあったが、ガガは非常にシンプルに、「忠誠の誓い」からのフレーズである「自由と正義をすべての人へ」と改めて語っている。

3. 大ジャンプ

その後、ガガはスパイダーマンのような格好で文字どおりスタジアムへと飛び込み、『マッド・マックス』のラストシーンで見られるような巨大なステージの上に降り立ち、大胆なアクロバットを披露してみせた。その後、オープニングの映像はあらかじめ撮影されたものであったことが明らかになっている。

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4.「ダイヴ・バー」の演出を再び

自身のヒット曲に合わせてダンサーの集団に囲まれて足を踏み鳴らしたのち、ガガは余計なものをそぎ落としてピアノの前に座り、最新作『ジョアン』に収録されているバラード“Million Reasons”で大喝采を浴びる演奏を披露してみせる。それは昨年ガガが小規模な会場で行った「ダイヴ・バー・ツアー」で評判だったものだ。その瞬間には、スタジアム全体がまるで本物のこぢんまりとしたバーになったようだった。

5. ヒット曲ばかりを披露

ガガの政治的発言についての議論ばかりがショウの内容よりも支配的になっていたが、しかし、この晩、ガガは自身の言葉を忠実に守り、音楽だけに焦点が当てられていた。ガガは“Pokerface”や“Just Dance”、ビヨンセとのコラボレーション曲である“Telephone”でスタジアムを揺らしつつも、一貫して涼しい顔で、発言は最小限だった。代わりに彼女が口にしたのは自身の母親への呼びかけだった。最後の曲“Bad Romance”では瀟洒な、この大きなショウにふさわしいフィナーレを迎えるが、とりわけ最も意味のある瞬間であったのは、多様性と自己称賛のアンセムである“Born This Way”で、彼女は人を鼓舞するこの曲の歌詞にすべてを語らせていたのだ。

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公開後、記事に加筆しました。

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